真実って、本当にひとつ?~映画レビュー『白ゆき姫殺人事件』~


やっほやっほやっほ\( 'ω')/
コカレロキメてる? 
愛に生き愛に狂い愛に翻弄されし愛の迷える子羊、犬、猫、ペンギン、人間、この世に生きとし生けるもの全てを愛したい(とは思ってるしむしろ全員私を愛せ)令和2年目の大天使兼救世主兼メンヘラに寄り添うメンヘラ兼心の恋人、笹森あきだよ。

肩書き大渋滞ですね。
愛に飢えし現代っ子。


はい。


少し肌寒くなってきて、秋の深まりを感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか🎃🍁
私はトイレが近くなってきたので、秋通り越して冬の気配をほのかに感じております。 
トイレの近さは加齢のせいだって思った奴は、この後校舎裏に来てください。
おねえさん(強調)と大事な話をしましょう。

 
年齢はデリケート。
少々取り乱しましたが、気を取り直して本題に入って行きます。

本日は映画レビューの更新です。
最近多いね🎬⸜(*˙꒳˙*)⸝🍿
ポートレート減ったね。
寒いのとネタ切れでセルフポートレートサボっていますが、そのうち更新する予定なので、楽しみにしてくれていた奇特な方(嘘だよありがとう愛してる)は、しばし待って頂けますと幸いです。

てなわけで。
本日レビューする映画はこちら。デデン。




イヤミスの名手・湊かなえさん原作の胸糞SNSミステリーサスペンス『白ゆき姫殺人事件』をレビューしていきます🍎

監督は中村義洋さん、主演を井上真央さんが務めました。
日本で井上真央さんを嫌いな人間、誰ひとりいない説。

私は窪田正孝さん、松田龍平さんに並んで綾野剛さんが好きな俳優さんなのですが、今作品も始めは綾野さんに惹かれて拝聴しました。
そしたらまーーーすんごい気分が悪くなったので、これはレビューしなきゃアカンなとなり、今に至ります。


いやーーーーーー。
超不快だった!!!!!!(褒めてる)



SNSの怖さと女の嫌な部分を存分に堪能できる映画です。
早速レビューしていこうと思います。

まずは簡単なあらすじから🐳☄☄
〈あらすじ〉
とある国定公園、しぐれ谷で、誰もが認める絶世の美女、三木典子が殺される事件が発生した。
死因は刺殺。全身をメッタ刺しにされて、挙句死体に火をつけた残虐かつ不可解な事件の犯人として名を挙げられたのは、被害者の同僚である城野美姫。
テレビ局でワイドショーを担当しているディレクターの男、赤星は、事件当日の城野の行動に疑問を抱き、独自で調査を開始する。
彼女のルーツを辿るうちに、赤星は、城野の家族や元同級生、大学時代の友人、故郷の人々、小学生時代の親友等と接触する。
彼らから語られる城野像は……。
誰が三木典子を殺したのか?
城野美姫は本当に犯人なのか?
全ての事件の真相は果たして………。



みたいな感じです。
気になった方はGoogle検索なりなんなりしてみて下さい。

私は女や人間の業の気持ち悪さが面白いって思ったけど、普通に物語を追って『ミステリー』として見るのも面白い作品だと思います。
特に嫌なミステリーが好きな人はオススメですよー。




はい。
以下感想です。


聞き手(取材主)がいて、そこにその人から見た被疑者像が語られ、そこにSNSが絡められて行く……。

その人と関わった人々が知ってる被疑者はそれぞれ違っていて、違っているからこそ、どんな場面でも見え方が変わる。
しかも、作中でも言ってるけど、人の記憶は時間をおくと曖昧になる分捏造されるんですよね。
その人に対して普段抱いている印象に都合の良いように改ざんされるんです。
私自身経験があるからよく分かります。 


この、ひとつの事件を色んな立場の人間が語る。
そこに、被疑者との関係と名前が添えられる。

どことなーくですが、芥川龍之介さんの名作短編『藪の中』のような印象を感じました。

みんながみんな主観で語ってるから、少しづつ真相がズレるんです。ピッタリと噛み合う真相がないんです。
みんなが私が見た真実を語ってるから。
しかも、ホントのことを言っているとは限らない。
結局何が真実かは分からない。

これ、作中では犯人がちゃんと存在しますが、例えばの話、本家『藪の中』みたいに、殺された三木典子さんの亡霊を召喚して話を聞いたとしたら、また違った真実が聞けるんじゃないか?
そんで真相は藪の中……ってなるんじゃないかな?と思ったと同時に、現実でも起きている事件に対して、真相として語られてるものはほんとに真実なのかな?とちょっと怖くなりました。

しかも本作はここに、『ゴシップとして都合の良い演出』と『SNS』を絡めているんです。
ここいらないからカットで、とか。
『真実』を都合の良いもの(視聴者好みのドラマがあって汚くて残酷なもの)に捏造してメディアが報道するんです。
そこにSNSがプラスされて、どんどんどんどん物語は悪い方に進んでいく。
とんでもないよね。とんでもなさすぎるよ。
怖すぎ。
何を信じたらいいか分からなくなる。

西洋の魔女裁判とかもこう言うものにカテゴライズされるのかなって思います。
陰謀があって、物言わぬ民、言葉に責任を持たぬ多くのもの達によるでっち上げ。
こう言うのって普通の事件よりタチが悪いですよね。怖い&不快。

真相は不明。死人に口なし。
目撃者はいない。
それを利用したメディア。
何故なら真相は藪の中だから。

事実無根な真実、というか、そういう犯罪、もしかしたら現代でも起きてるんじゃないかな…と怖くなりますね。

断定、決定してない段階で好き放題信ぴょう性のないことを抜かしたおすハチャメチャに関係ねぇやつ、聞かれるまで忘れてた癖に適当こくやつ。
それを真実として報道するメディア。

好奇心は猫をも殺すじゃないけどさ、それこそ、みんな真実なんて本当はどーーーーーでも良くて、少しでも美味しいゴシップが食べたくて、そのゴシップに使われた人のことなんてどうでもいいんだよね。

だって真相分かってないなら、少しでも面白い真実の方がいいじゃん。

……っていう、すんごく嫌な人間の業を感じました。自戒を込めてね。


SNSは真実を暴く。
SNSは冤罪を作る。

この2点が終盤、SNS方式で『呟かれて』いましたが、時代の怖さが出ているなぁと怖くなりました。
どっちでもあるけど、正しいとは言いきれないなぁと。
SNSの二律背反的な面を感じました。


社会経験が乏しい私は、人間を知る、という目的としても映画を見ています。
この作品は、あまりにもコトがキレイに進んでいたけど、現代におけるSNSの暴走を描いた『モデルケース』の究極系なのかなぁと思いました。 

あと女の気持ち悪い部分を描くのが上手すぎ。
どんなにいい人でも、完全無欠の美人でも、もちろんそれのどこにも該当しない人でも、常に他者に対して何かを感じて生きている、ということを実感しましたね。

とにかく怖い。
そしてマジで不快だった。

危ねぇ。口が滑るところだった。
この作品はミステリーなので詳しいことは言えませんが、私はこのラストがあったから何とか好きだと思えました。
じゃなかったらまじもう一生見ないと思う。嫌い。
緻密に練られていて絵も洗練されて美しくて、作品としては素晴らしいからこそ、自分の中の嫌いを際立って感じたお話です。
同時に、この作品では最後、ちゃんと真相が語られますが、『目に見えることが真実とは限らない』を大変実感した作品でした。

物事の見方を今一度振り返らないとな…と思えた作品だったので、またしばらくしたらお酒と共に見ようと思います。
シラフで見るには不快指数が高すぎるにゃん。





はい。
疲れたので締めます。
本日はちょっと短めですね。毎回これくらいに納めたいものです。努力はします。

新型コロナウイルス、まだまだ油断が出来ない状態が続きますが、皆様もお体に気をつけながら対策しっかり取って、美味しい秋を楽しみましょうね。
私もリンゴが美味しいうちに、ルノワールでアップルパイが食べたいです。
アップルパイ、好きな食べ物ランキング8位くらいで好き。

誰かアップルパイの美味しいお店を教えて下さい。


終わり!!!!!!!!!



以上。
笹森あきでした🐧🐧🐧


おやすみなさい。
良い夢をー。



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